脆弱性詳細

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基本情報

脆弱性番号 PSHE-20250611-001
タイトル 物理的アクセスによる不正クレジット追加の脆弱性
機種 カリーノ3
報告日 2025/01/18

ステータス

危険度 警告
検証状況 検証済み

詳細説明

カリーノ3の筐体構造において、景品取り出し口付近に物理的な隙間が存在しています。この隙間から定規や棒状の器具を挿入することで、筐体内部に設置されている「クレジット追加用サービスボタン(保守・点検時に使用される操作パネル)」に外部から直接アクセスし、押下することが可能となることが確認されました。

この操作により、硬貨や電子マネーなどによる正規の決済を経ずに、ゲームプレイ用のクレジットを不正に加算することができるため、店舗の売上に直接的な損害をもたらすおそれがあります。また、本来は管理者のみが使用可能な機能に対し、利用者が簡単にアクセスできてしまうことは、物理的な設計上の脆弱性といえます。

この問題は、ソフトウェアではなく筐体の構造に起因するため、対策には物理的な対応が必要です。

【対策方法】

1.景品口の隙間を物理的に塞ぐ
・アクリル板やカバーを取り付けて、定規などの器具が挿入できないようにする。
・メーカーから提供される補強部品がある場合は、それを導入する。
2.内部サービスボタンへのアクセスを遮断する
・サービスボタンの周辺を覆う保護パネルやカバーを設置し、外部から物理的に触れられないようにする。
3.監視体制の強化
・景品口付近を含む筐体の外部に監視カメラを設置し、不審な操作を記録・検出できるようにする。
4.運用面での注意喚起
・オペレーターや設置店舗に対し、定期的に筐体構造の確認と点検を実施するよう通達する。